MENU
日本小児歯科学会 第40回中四国地方会大会および総会

大会長挨拶

第40回日本小児歯科学会中四国地方会

 

 

 

大会長 鈴木 淳司
(すずき歯科小児歯科)

 昨年からのコロナ禍はまだまだ予断を許さない状況です。今後、ワクチン接種が広まることで「ありふれた感染症」に収束されれば良いのですが…

 さて令和3年度の小児歯科学会のすべての地方会はリモート開催されることになりました。私達、中四国地方会準備委員会も昨年度中止となった第39回大会同様下関市での開催を準備しておりましたが、学会本部からの指示により急遽リモート開催に切り替えざるを得ませんでした。時間的な制約に加え、不慣れなリモート開催と言うこともありバタバタではありますが、鋭意準備を進めております。

 今回の大会テーマはコロナへの恨み節もあり「アフターコロナで成長する小児歯科医療」とさせて頂きました。コロナ収束後のスタートダッシュが決められるよう臨床に即した講演を企画しています。特別講演1は昨年度末に広島大学小児歯科を定年退職された香西先生にご講演頂きます。教授としての20年間のご経験をお聞かせ頂けること楽しみにしています。特別講演2は元NHK「ためしてガッテン」演出担当デスクであり、健康演出アドバイザーの北折一先生にお願いしています。北折先生は本年2月から小児歯科臨床に「正しい、という名の間違い」を連載されています。「患者さんに正しい行動を起こさせるためには、正しい事実を伝えることは時として間違いである」との視点は目から鱗が落ちます。そして教育講演1(兼認定歯科衛生士セミナー)には私達と同じ中四国地方会の会員であり、やはり小児歯科臨床で「口腔機能育成外論」を連載中の岡崎好秀先生が引き受けてくださいました。また教育講演2では岡山市ご開業の金尾晃先生が「咬合誘導におけるdigital dentistryの有用性」を情報提供してくださいます。さらに(株)松風様からは口腔機能発達不全症に関するセミナーをご提供頂ける予定です。いずれもアフターコロナでスタートダッシュを決めるための強力な武器となってくれることでしょう。

 中四国地方会は小児歯科学会に6つある地方会の中で最も小さな集まりです。小さいだけに会員同士みんな顔見知りで、懇親会などでは「密に」集うことができました。そう言った意味ではこのコロナ禍で一番ダメージを受けているのは最小地方会の我々かもしれません。残念ながら今年は先生方と直接お目にかかることは叶いませんが、アフターコロナの小児歯科を中四国から盛り上げるためにもリモート開催となった本大会をお楽しみください。