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公益社団法人日本小児歯科学会第40回九州地方会大会および総会

大会長挨拶

公益社団法人日本小児歯科学会 
第40回九州地方会大会および総会 

大会長 福本 敏 
(九州大学大学院歯学研究院 小児口腔医学分野 教授)


 第40回日本小児歯科学会九州地方会大会の大会長を拝命いたしました福本です。どうぞよろしくお願いいたします。
 コロナ渦の影響もあり、2020年の地方会は全て中止、2021年の地方会も全てwebでの開催となりました。本年度は、久しぶりに地方会を対面で実施できますこと大変嬉しく思います。皆様と福岡でお会いできいますこと楽しみにしております。
 本地方会のテーマは、「人生100年時代に向け 小児歯科医療の新たな展開〜持続可能な口腔管理とは〜」とさせていただきました。少子高齢社会の中で、本邦における平均寿命は、2020年時点で女性が87.74歳、男性が81.64歳でした。2040年の推定値では、女性が89.63歳、男性が83.27歳であり、今の子どもたちの頃には人生100年時代になることが予想されます。しかしながら健康で過ごすことのできる健康寿命も、同じように伸びていく必要がありますが、この健康寿命の鍵を握っているのが、継続的な口腔管理であろうと思います。持続可能な口腔管理のためにも、長期的な将来を見据えた対応が必要であり、希望や夢を持ちながら楽しく実施していくにはどうしたら良いか、本大会を通じて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
 今回の特別講演として、東北大学流体化学研究所の教授でJAXA角田宇宙開発センター主幹研究員を兼務しております伊賀由佳先生には、ロケット開発における流体力学の応用と口腔領域への展開についてお話しいただきます。市民公開講座として、落語家の林家つる子さんに、男性社会である落語会において女性の視点からの新たな落語の展開についてお話しいただきます。また退任記念講演として鹿児島大学の山崎要一先生に、さらに九州地方会と同じ第40回大会を開催する北日本地方会との合同企画を行い、これまでの小児歯科学会の地方会活動や今後の展開について議論できればと思っております。
 ポストコロナにおける小児歯科の新たな展開について、また数十年先を見据えた口腔管理についての議論が盛り上がることを期待し、大会長の挨拶とさせていただきます。