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日本小児歯科学会第41回北日本地方会大会

大会長挨拶

 

 

第41回日本小児歯科学会北日本地方会
大会長 島村 和宏
 (奥羽大学歯学部成長発育歯学講座小児歯科学分野)

 北日本地方会会員の皆さまにおかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。発育途上の小児や不安を抱える保護者と接する小児歯科関係者にとっては、心配の種は尽きませんが、新型コロナウイルス感染症もようやく落ち着く気配を見せてきました。皆様の診療や教育、地域との連携などにまだまだ大きな影響があることと思います。そうしたなか、地域の子供たちのために日々研鑽を積まれ、日常臨床や保険活動にお忙しいことと思います。
 さて、令和5年度の第41回日本小児歯科学会北日本地方会大会を、福島県郡山市で開催させていただく事になりました。テーマは「こどもたちの健康と健口を守るために」としました。身体の健康と口腔の健康は切っても切れない重要な関係です。口腔機能の発達不全や機能低下は、小児の健全な発育に大きな影響をおよぼすため、その改善にむけて多くの保護者や歯科医師が努力をされています。特に障害を持つ子供たちの口腔機能の発達を理解し、育むことは多くの子供たちの健康的な生活に直結します。また、歯列咬合異常の小児の治療で機能的矯正装置を応用する場合にも、小児の口腔機能の理解が必要です。今大会ではそれらのことについてもご講演をいただく予定です。
 さらに、福島県は東日本大震災での放射能事故により大きな被害を受け、放射線に関する不安をいまだに抱えている方も少なくありません。そこで、日頃から福島県民への正しい放射線の知識啓発に尽力されている、福島県立医科大学の坪倉教授をお招きして、あらためて「放射線」を理解するご講演を頂くことにしました。子どもたちの身体の健康、口腔の健康のために、福島県の状況を含めて情報を共有出来たらと考えております。
 コロナ禍にあって状況の変化がありましたら、Web開催も検討しておりますが、皆様とともに子どもたちを守るための時間を過ごせることを願っております。ご参加いただきますようお願い申し御上げます。