大会長挨拶
日本小児歯科学会第41回九州地方会大会および総会 |
日本小児歯科学会会員の皆さま、そして九州地方会会員の皆さまにおかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
第41回 日本小児歯科学会九州地方会総会および大会は、令和4年7月に新築されました福岡学園・福岡歯科大学50周年記念講堂で開催となります。実行委員長は、同分野前准教授、現在、福岡医療短期大学歯科衛生学科 教授である馬場篤子が務めます。皆様どうぞ宜しくお願いいたします。
さて、新型コロナウィルス感染症の拡大によって、私達は社会の大きな変化を経験いたしました。私達にとっては、対面診療が行えない状況の中でも、子ども達の口腔の健康を守るために何ができるのか、について悩み、考え、学んだ期間であったように思います。そして、同時にこれまで外来受診が難しかった子ども達に対しても、小児歯科医療を届ける新しい手段を考えるきっかけにもなりました。このような背景から、本大会のテーマは「輝くSmileを届けよう!」といたしました。
特別講演では、小児歯科臨床誌に「お口の中から世界が見える」を連載されていた大分県口腔保健センター歯科部長の藤瀬多佳子先生に、海外での歯科保健活動をご経験されたこその視点で、小児歯科医がこれからの社会で果たすことができる役割について、新しい角度からお話いただきます。
この数年、外来における歯科診療が十分に機能しない状況が発生したことで、社会における小児保健活動の重要性が浮き彫りになりました。教育講演では、日本小児歯科学会小児保健委員会の委員長を務めておられます浜野美幸先生に、子ども達の口腔の健康を守るため、歯科診療だけでなく社会活動の中で我々はどのような役割を果たしていくべきか、小児保健委員会のこれまでの活動を通してご教示頂きます。
そして、「すべての子ども達に小児歯科医療を届けるために」と題し、シンポジウムを企画しました。座長を東京都立小児総合医療センター歯科部長の小方清和先生にお願いいたしました。あおばクリニック院長の伊藤大樹先生、福岡歯科大学障害者歯科学分野教授および訪問歯科センター長の森田浩光先生、北九州市立総合療育センター歯科部長の山本晋也先生にご登壇していただき、在宅医療・在宅歯科医療の現状と医科‐歯科連携の新しい展開について、議論を深めていきたいと思います。
その他にも一般ポスター発表、ランチョンセミナー等を企画いたしました。小児歯科医療について一緒に学び、考える場所として、有意義な大会となるようスタッフ一同、運営していきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。