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第61回日本小児歯科学会大会

大会長挨拶

第61回日本小児歯科学会
テーマ:小児歯科の温故知新―未来の子どもたちのために

 

大会長 故・藤原 卓
(長崎大学生命医科学域(歯科系)小児歯科学分野 教授)
大会長代理 福本 敏
(九州大学大学院歯学研究院 小児口腔医学分野 教授)

 この度、第61回日本小児歯科学会を長崎の出島メッセで開催させていただきます。長崎は、江戸時代の鎖国下における唯一の外交拠点であり、西洋医学の発祥の地であります。多くの医学者が長崎を訪れ、新しい医学を学び全国でエビデンスに基づく医学を展開してまいりました。また長崎も、おもてなしの精神で多くの人を迎え入れ発展してきた街です。この地で日本小児歯科学会の全国大会を開催できますこと大変嬉しく思います。
 本大会は、今は亡き長崎大学の藤原 卓教授の強い思いもあり、西九州新幹線の開通に伴う長崎駅の再開発によって完成した出島メッセでの開催となりました。本大会の開催により、これまでの小児歯科の歴史を学び、新しい未来に向けた情報を提供することで、未来の子どもたちの口腔の健康に寄与できることを願っています。
 大会プログラムは、韓国小児歯科学会、ブラジル小児歯科学会との共同シンポジウムや、国立科学博物館元館長の林良博先生に動物の食行動や口腔機能の発達に関するお話をいただきます。また長崎大学医学部小児科教室の森内浩幸教授にポストコロナにおける小児医療の役割についてお話しいただきます。その他にも、さまざまな企画を準備しております。
 本大会は完全対面での実施と、いつでもどこでも学びの場を提供する意味で、オンデマンドの開催を併用いたします。多くの方に参加いただき、新しい小児歯科の未来を語りあえることを願っております。